お勧めのアユールヴェーダ施設

本来、パンチャカルマなどの本格的治療が目的で来られるお客様にお薦めしたいのはアーユルヴェーダホスピタルでの治療です。しかしながら、どんなに優秀な病院でも、多くの場合、設備やサービス面で日本人や欧米人の求めるクオリティには達していません。弊社ではその中でも外国人が適応できる病院を抜粋しております。以下にリゾートにあるお勧めアユールヴェーダ施設を列記します。

1. カラリコビラコム(パラカッド)
ケララのリゾートホテルの中で、一番にお勧めできるのはCGHEAARTHのアユールヴェーダ施設です。ここは、全体的に医療水準も高く、設備もきちんとしていて、それでいて滞在中ケララの雰囲気を十分に楽しむことができます。現在CGH ERATHの所有する8箇所のリゾートの内、4箇所がアユールヴェーダ施設を持っています。どの施設も同じ水準のトリートメントが受けられますが、2004年末にできたCGH EARTHホテルグループ8つ目のホテルであるカラリコビラコムは、その中でもずば抜けています。このカラリコビラコムがある地域は、古くからロイヤルファミリーが住み、その一族によって伝承されたケララ独特のアーユルヴェーダがあります。この施設は、地元のパレスを買い取り、環境とライフスタイル(生活習慣、食事、身につけるものなど)すべてを、当時の王族が行った方法により近い形で再現し、独特のアーユルヴェーダ施設をつくりあげています。
つまり、一般のアーユルヴェーダ施設と大きく異なる所は、ここに一度足を踏み入れれば、ゲストは昔の王族が日常生活の中に取り入れていたアーユルヴェーダを体験できるのです。リゾートとも病院とも言いがたい双方の魅力をを兼ね備えたケララ最高のアユールヴェーダ施設といえます。

2. クマラコム・レイク・リゾート (クマラコム)

コーチンの南約40ｋｍのバックウォーターに最高級リゾートホテル、クマラコムはあります。ここでの治療の魅力は何と言っても、リゾートホテルの環境と設備でトリートメントを受けられることにあります。ホテルの敷地内に、昔からのケララ独特の建築様式（ケララ風アンティーク）で建てられたアーユルヴェーダセンターがあります。医師の水準、セラピストの質、施設の衛生環境など、どれをとっても申し分なく、バックウォーター周辺にあるリゾートホテル内のアーユルヴェーダ施設の中でも最高クラスと言えます。

3. カイラリ・リゾート・アーユルヴェディック・ヘルスリゾート

Cochin国際空港から２時間半、デリーにアユールヴェダスクールを持ち、日本の雑誌でも馴染みのDr.ギータの経営するカイラリ・リゾートはあります。このリゾートは、広大な敷地の中に５０のビィラ、ヨガ道場、メディテーション室をもち、アユールヴェーダトリートメントを行うのに最適な環境をもっています。さまざまなトリートメントコースがあり、料金も高級リゾートに比べればリ―ゾナブルといえます。はるばるケララに来ても、観光には興味はなく、とにかく人里はなれた静かな環境の中でひたすら治療に励みたいと言う方にはお勧めします

4. ケラリヤム
ケラリヤムは、 60年以上の実績を持つアーユルヴェーダ製薬会社SD薬品の運営するアーユルヴェーダセンターで、コーチンから、40ｋｍのバックウォーターにある。築２００年にも及ぶ古いケララスタイルの建物を使用し、バックウォーターの風景を眺めながら、寛いだ環境の中でアーユルヴェーダの治療を行うことができます。設備は、高級リゾートホテルには及びませんが、比較的リーゾナブルな費用で治療を受ける事が出来るのも魅力のひとつです。ここでは、本格的な治療を目的とした長期のパッケージトリートメントから、1日だけのトライアルコースを体験することもできる。設備にはあまりこだわらない、しかし病院での治療はしたくないという方にはお勧めの施設です。

5. ザ・トラバンコール・ヘリテージ(コバラム)
コバラムのリゾートホテルの中では、一番格調が高いと感じるホテルです。特にヘリテージと言うだけあって、造りが凝っています。雰囲気は、クマラコム・レークリゾートに似た趣があります。ここのアーユルヴェーダセンターもとてもしっかりしていて、清潔で日本人にもお勧めできます。しかし、どちらかうとホテル全体の雰囲気が格調高いこともあり、中高年の方向けと言えます。場所は高台にあり、眺めも良いのですが、ビーチまで距離があるので、ビーチでレジャーというよりホテルの施設の中で穏やかに滞在したい人向きです。コバラム周辺にあるアーユルヴェーダ施設の中では、クオリティが高い部類に入ります。

6. ナガルジュナ・アーユルヴェディック・センター（カラディ）
コーチン国際空港から、車で10ｋｍの所にあるケララ州でも大きなアーユルヴェーダ薬品会社直属の病院です。今まで視察した施設の中では、医療技術、設備も共に最も優れており、アーユルヴェーダを単なるエステではなく治療を目的としてこられる方にお勧めしたい施設です。ここでは治療の他にセラピスト養成コースなどの教育にも力を入れています。元来、ほとんどのアーユルヴェーダ病院が、医療水準は高くとも、その設備、清潔感の欠如が、日本人である私達には受け入れがたい面があります。しかし、ここは病院であるにもかかわらず、ホテルに近い設備があり、新しく増設された川沿いに建てられた病棟は、部屋はゆったりと広く、眺めも良いため、外国人の滞在者に人気があります。また、一般に病院食が美味しくないと言われるが、ここの食事は完全なべジタリアン、アユールヴェーダ薬膳であり味も申し分ありません。滞在中は、ヨガクラス、Dr. K. Krishnanによるアーユルヴェーダ薬膳料理教室なども行われ、希望応じて、観光もアレンジしてくれます。ただ、コーチン市内まで約５０ｋｍという僻地にあるので、少し寂しいかもしれません。しかしながら、都会の喧騒を離れ、完全滞在型で、徹底的に休養、静寂を目的とする人には最適といえます。

7．ケララ・アーユルヴェーダ・リミテッド（KAL）
KALは、ケララ州Cochin国際空港の近くにある町Aluvaに本社をもつケララでも指折りのアーユルヴェーダ薬品会社です。1945年に、アユールヴェダ医師で当時の、アユールヴェダ業界の第一人者であった K GK Panickerによって設立されました。現在ケララで、アユールヴェーダの伝承と普及に最も力を注いでいる会社のひとつであり、インド各地に病院・クリニックとバンガロールにリゾート型アーユヴェーダセンターも所有しています。KALは、アユールヴェーダを誠実に伝承普及させたいというポリシーがあり、クリニックや病院を本業として行っています。そのため、日本人が好むようなリゾート的な施設はありませんが、コーチン市内にクリニックがあるので、市内のホテルに滞在しながら通院が可能です。滞在中、アユルヴェーダの本格的な治療を行いたいが、現地の病院には滞在したくないと言う方には、こうした形の通院もまたひとつの方法です。また、KALの治療はしっかりしていて、多少設備がインド的、一般的であることに目をつぶれば、医療水準、セラピストの技術は確かであるといえます。昨年はケララ観光政府認定のグリーン・リーフでも、その本格的な治療体制が高く評価され、最高の認定を受けました。尚、この会社の業務のひとつに「アーユルヴェーダ・セラピストトレーニングスクール」があり、外国からも多数の受講者が訪れています。2005年には、日本からの受講生もあり、2007年からは弊社と提携して、毎月1日に定期的にコースを実施しています。